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保活で最初に泣いたのはいつか
保活(保育園入園活動)で泣いたのは、一度だけではない。最初に泣いたのは妊娠8ヶ月のとき、住んでいる区の保育園一覧を見て「入れる保育園が一つもないかもしれない」と気づいた瞬間だった。
私が住んでいるのは大阪市内。保育園激戦区というほどではないが、決して余裕があるわけでもない。区の資料によると、前年度の0歳児の内定最低点(点数)は、認可保育園で20点満点中16点以上の地域もあった。共働き核家族の平均点数は概ね16〜18点。私たちは夫婦とも会社員で、おじいちゃん・おばあちゃんは遠方。いくら計算しても17点止まりだった。
点数の計算方法——最初は全く意味がわからなかった
保育園の利用調整は「指数(点数)」で行われる。自治体によって名称は違うが、基本的な仕組みは似ている。基本指数(就労状況・時間・雇用形態)と調整指数(ひとり親・兄弟在園・認可外在籍など)を合算した点数が高い家庭から内定が出る。
私の場合の試算(大阪市の基準で):
- 母:フルタイム正社員 → 基本指数8点
- 父:フルタイム正社員 → 基本指数8点
- 合計:16点
- 調整指数:加算なし(祖父母遠方・兄弟なし・認可外在籍なし)
17点に届かせるための「調整指数」を加算するための方法として、役所に聞いたら「認可外保育施設に入れると+1点になる場合がある」と教えてもらった。これが後の戦略の柱になった。
第10希望まで書いた——その意味
大阪市の申請書は希望順位を最大10か所まで書ける。私は10か所全部埋めた。
選び方は「通えない距離のところも含めて、とにかく名前を書く」ではなく、ちゃんと基準を作った。
- 徒歩・自転車20分以内に限定(これ以上遠いと毎日が無理)
- 延長保育の有無を確認(18時〜19時まで預かれるか)
- 口コミサイトと区の評価を確認
- 見学に行って担任の雰囲気を確認
この基準で絞って10か所ちょうどになった。全部の保育園を見学した。そのうち「ここには入れたくないな」という園が2か所あったが、迷った末に書いた。万が一を考えて。
認可vs認可外——どちらも経験した
0歳4月入園は認可不承諾。その後、認可外保育施設に空きが出て4月中旬から入園した。
認可外は月額が高かった。私が入れた施設は月額75,000円(保育料)。認可なら自治体の補助で私の収入帯だと月額2〜3万円のところ、3倍近い。ただし認可外在籍による翌年度の調整指数+1点の恩恵を考えると、「来年認可に入るための投資」と割り切った。
認可外の良かった点は、少人数制でケアが行き届いていたこと。担任が毎日その子の様子を細かく教えてくれる。送迎も融通が利く。悪かった点は費用と、施設の保育士の入れ替わりが多かったこと。これは施設によって違うと思う。
育休延長を選ばなかった理由
0歳4月で不承諾になったとき、「育休を1年延長して1歳で再チャレンジする」という選択肢もあった。1歳クラスの方が0歳クラスより定員が多く、入りやすいとも聞く。
ただし1歳クラスへの競争率は実は激しい地域もある。0歳で入園した子は1歳でも在籍し続けるので、実質的な空き枠は少なくなるケースがある。
私が育休延長をしなかった理由は2つ。一つは金銭的な理由(育休給付金が延長2年目は5割程度に下がる)、もう一つは認可外で4月中旬に入園できたからだ。
1歳4月の認可申請——戦略の結果
認可外在籍の調整指数+1点が加算され、18点になった1歳の4月申請。第1希望から第4希望まで全て不承諾、第5希望の認可保育園に内定した。
内定通知が来た日の話を少ししたい。区からの封筒を見た瞬間、手が震えた。1年間の保活が報われた気がして泣いた。夫にLINEで「受かった」とだけ送ったら、珍しく電話が来た。
第5希望の保育園は、第1・2希望に比べると自転車で15分かかる。毎日の送迎は正直しんどい時期もある。それでも、認可外の費用から認可の費用に変わって、月の保育費が22,000円減った。それだけでも意味があった。
保活を経験して、事前にやっておけばよかったこと
今だからこそ伝えられる「やっておけばよかった」リストを書く。
- 妊娠中に1度、役所の保育入園相談窓口に行く。自分の点数の試算と、近隣の倍率の傾向を教えてもらえる。インターネットの情報より1年前のデータが正確。
- 見学は妊娠中に始める。産後は体が動かない時期もあるし、見学の予約が取りにくくなる11月以降は妊娠後期と重なる。
- 認可外の空き情報は直接電話で聞く。ネットに載る前に埋まることがある。月1回電話して「今後空きが出たら連絡いただけますか」と伝えておく。
- 申請書の「記入例」を早めにもらう。書く項目が多く、添付書類の取得に時間がかかるものもある(職場の就労証明書など)。
保活は運と情報戦と、少しの戦略
保活は「点数の高い家庭が入れる」という仕組みなので、同点になったときは抽選になる地域もある。「頑張ったから入れる」ではなく、頑張っても入れないことがある。そこだけは割り切りが必要だと思う。
ただ、できることはある。情報を早めに集める、見学に行く、調整指数を上げる工夫をする、希望欄を全部埋める。それで確率は確実に上がる。
泣きそうになったことは何度もあったが、最終的には何とかなった。保活中の誰かに、「何とかなるよ」と言いたい。根拠はないが、それでもそう思う。
